演算子

プログラムの計算式は主にオペランドとそれらを関連付ける演算子で構成されています。オペランドとは、計算式の中にある演算の対象となる値や変数のことです。一方、演算子は演算内容を指示する数学記号です。たとえば、計算式 y = 2*x + 3では、y, 2, x, 3がオペランド、=, *, +が演算子です。

プログラムによる計算の最も基本となるものが算術演算です。次の表はPython3で使用できる主な算術演算子です。

記号 意味 例の意味
+ 加算 a + b a と b の和
- 減算 a - b a から b を引いた値
* 乗算 a * b a と b の積
/ 除算 a / b a を b で割った実数
// 除算 a // b a を b で割った商(整数どうしの場合は切り捨て)
% 剰余算 a % b a を b で割った余り

文字列と数値の連結

文字列は+演算子を用いて連結することができます。

変数の値を含めた文字列を出力するには様々な方法があります。最も基本的なものは、数値型のデータを文字列(str)型に変換する方法です。str関数で、指定されたデータを、文字列型に変換することができます。たとえば、次のプログラムでは整数を文字列に変換しています。

a = 1
b = 2
print(str(a) + " + " + str(b) + " = " + str(a+b)) # 1 + 2 = 3

f-string

Python3.6からは、f文字列(f-string)を活用して、フォーマット済みの文字列リテラルを生成することができます。この機能によって、文字列の連結や埋め込みを簡単に記述することができます。

f文字列は、文字列リテラルの前に'f'を置くことで指定します。文字列リテラルの中に{ }で指定された置換フィールドを挿入することができます。たとえば、次のプログラムはf文字列を活用して、整数を文字列に変換しています。

a = 1
b = 2
print(f"{a} + {b} = {a+b}") # 1 + 2 = 3

Reference

 

オンラインジャッジではじめるC/C++プログラミング入門 (マイナビ)

AIZU ONLINE JUDGE のコース問題を題材にした解説書です。各トピックごとに C/C++ 言語の基礎的な内容を学習し、Introduction to Programming の演習問題にチャレンジしていきます。内容は敷居の高いものではなく、プログラミング初学者が取り組む例題からスタートしています。