浮動小数点数を整数に変換するには組み込み関数の一つである int
関数を使います。引数に浮動小数点数を指定すると小数点以下が切り捨てられた整数型の新しい数値を返します。
x = int(2.6) # 2 y = int(-5.8) # -5
基本的には、引数として変数、定数、式を指定することができ、以下のような使い方が挙げられます。
f1 = 1.5 f2 = 1.8 x = int(f1 + f2) # int(1.5 + 1.8) = int(3.3) = 3 y = int(f1) + int(f2) # int(1.5) + int(1.8) = 1 + 1 = 2
また、除算を行う演算子は /
の他に //
があります。//
演算子は浮動小数点数の場合であっても演算結果は小数点以下が切り捨てられた数値になります。
a = 12 / 5 # 2.4 b = 12 // 5 # 2 c = 12.0 // 5 # 2.0
以下のように、非常に小さな浮動小数点数をprint関数に渡すと、指数表記で出力されます:
print(1/(10**10)) # 1e-10
組み込み関数 format() を用いて小数点以下の表示桁数を指定することができます。
a = 1.0 b = 3.1415 c = 1.41421356 print("{:.5f}".format(c)) # 1.41421 print("{0} {1} {2:.5f} {2:.6f}".format(a, b, c)) # 1.0 3.1415 1.41421 1.414214
対象となる文字列に置換フィールド{ }を含め、その中に書式指定文字列を指定します。:の右側が書式指定文字列、左側がformat関数引数のインデックスになります。
また、f文字列を用いれば、上の桁数指定の浮動小数点数の出力は、以下のように記述することができます。
print(f"{c:.5f}") print(f"{a} {b} {c:.5f} {c:.6f}")
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